この度、映画館併設の都内商業ビル内劇場舞台下において、止水工事を実施いたしましたのでご報告いたします。

1. 基本情報

■案件名: 都内映画館併設商業ビル 劇場舞台下止水工事
■施工場所: B1劇場 舞台下
■施工年月: 令和7年3月
■施工期間: 令和7年3月11日～3月13日
■建物の種類・用途: 劇場（商業ビル）

2. 施工内容

地下2階の変電室で発生した漏水による停電事故を受け、漏水調査を実施したところ、地下1階の外壁からの漏水であることが判明いたしました。
この漏水に対し、日本セリノール防水事業協同組合が指定するTAPグラウト工法（高圧注入止水工法）を用いて止水工事を行いました。
施工箇所は地下1階スラブと壁との打ち継ぎ部、約5mの範囲に施工いたしました。

使用工法

TAPグラウト工法（高圧注入止水工法）
TAPグラウト工法は、高圧で止水材を注入することでコンクリート躯体内部の水の通り道を塞ぐ、画期的な工法です。
TAPグラウト工法のカタログはこちら

メーカー名

日本セリノール防水事業協同組合

【工事施工前】B1劇場舞台下

【竣工後】B1劇場舞台下

3. 特殊な対応や工夫

本工事では、漏水の状況を綿密に調査し、適切な削孔位置、深さ、角度、ピッチを決定する際に、当社の長年の経験が活かされました。
これは、漏水の量や状態に応じて最適な材料を選択する技術と合わせて、当社の専門性が特に発揮される点です。

4. 担当者の所感

現場では、漏水の量によって使用する材料を一種類に限定せず、その状況に合わせた最適なものを判断・選択する必要がありました。
これが技術的なポイントであり、今回の止水工事が無事完了したことで、お客様にご安心いただけたことと存じます。

今後もお客様の課題解決に向け、培ってきた経験と技術を最大限に活かし、高品質な施工を提供してまいります。